世界環境デー2022
PICHU PICHU TOKYO
「優しいライフスタイルを選択しよう」
「世界環境デー」って何?
美しい海と豊かな自然に囲まれた
「沖永良部島(おきのえらぶじま)」
三姉妹との出会いから知る海洋ごみの現実
鹿児島県の南側・奄美群島に美しい海と豊な自然に囲まれた人口1万3000人の沖永良部島(おきのえらぶじま)という島があります。
PICHU PICHU TOKYOの小さな直営工房はここ、沖永良部島にあります。島の女性たちが縫製や内職で生産をしています。
島での活動を進めている中で、ある三姉妹の活動がきっかけとなり島が抱える大きな環境問題に直面しました。
こんなにも青く美しい海が
「私たちが捨てたプラスチックごみ」で汚れていく
それはこの美しい沖永良部島が世界中から漂着する大量のプラスチックごみに悩まされているという
「海洋プラスチックごみ問題」です。
こんなにも青く美しい海に囲まれた沖永良部島には毎日のように日本だけでなく、世界中からプラスチックごみが漂着します。
中国、香港、マレーシア、フィリピン.....。
たくさんの国々からたくさんのプラスチックごみが美しい海に毎日毎日漂着します。
海で遊ぶのが大好きな子供たちや島の人々に危険を及ぼすだけではなく、
浜辺や海の中にも、プラスチックゴミが5mm以下の小さな破片となった「マイクロプラスチック」となり
海の生き物がプランクトンや小魚などのえさと間違えて食べてしまい命を落としてしまったり
その魚を人間が食べ間接的に私たちの体内にも取り込まれ、
健康被害に合う可能性が懸念されています。
↑目を覆いたくなるほどのたくさんのプラスチックごみ。。。「目を覆いたくなるようなプラスチックゴミの量が現実にある。」
「うじじきれい団」参上!
↑うじじきれい団参上!15分ほどのビーチクリーン活動で集めたごみの量。
5年前、夏休みの自由研究がきっかけで結成された「うじじきれい団」。
団員は竿りりちゃん、はなちゃん、めいちゃんの笑顔がとても可愛い三姉妹と、お父さんの智之さん、お母さんの奈美さん、三姉妹の弟・喜一之介くん。
「うじじきれい団」は、毎朝 沖永良部島のビーチで 15分間漂着したゴミを拾い集めるビーチクリーン活動を行なっています。
彼女たちは、自分たちの島やそこで生きる生き物の命を守るため、毎朝ビーチをきれいにし、
自分たちが遊ぶ海が汚れているのを当たり前に片付けるという感覚で活動していることを知りました。
「きれいな浜辺で遊びたい」
何よりもシンプルで、純粋な想いからビーチクリーンに取り組む三姉妹の姿勢にたくさんのことを学ばせてもらいながら、島を訪れる際は日々活動に参加しプラスチックごみと向き合っています。
↑たくさんのプラスチックごみを一つ一つ拾い集めます。
彼女たちの活動を通して起こった素敵な変化。
はじめて逞しいうじじきれい団と共にビーチクリーンをした時、目を覆いたくなるようなプラスチックごみの量の多さに、当初たじろいでしまっていましたが
「あ!外国からきているもの発見!」
「ねえ!見て!この綺麗なシーグラス!」
「こっちに貝殻も見つけたよ!」
明るく賑やかな声がビーチに響き、
大変な活動の中にも楽しさを見つけ、
活動そのものを豊かなものへと変えていく彼女たちの明るく純粋な姿を見ていると、
絶望的な景色の中から希望を見い出すことができ、
なんだか救われた気持ちで
活動に参加したことを強く覚えています。
活動の中に楽しさを見つけることで活動を継続的に行うことができ、 比例してどんどんビーチからごみはなくなっていきます。
そして、また潮の流れとともにごみは浜にやってきます。
“ 浜をきれいにする ”を繰り返します。
ごみがあるから拾ってごみ箱に捨てる。竿ファミリーの学校に行く前の日々のルーティーンです。
島が好きな少女がおこしたアクションは、強制されるわけでもなく彼女たちにとってはごく普通の日常の中の一つですが、なかなか容易なことではありません。
まだまだ小さな手でごみを拾っている姿を見ると、私たち大人がごみとの向き合い方を変えて行動しなければいけないと心から思わされました。
ごみを捨てない。落ちているごみを拾う。
都会の道に落ちているプラスチックごみも海につながっている、ということを想像する。
まずは知ることからはじめ、当たり前の日常として環境問題と向き合っていくことが
これからを生きる私たちや私たちの子どもたちにとって必要なライフスタイルではないでしょうか?
↑うじじきれい団と一緒にビーチクリーン。たくさんのプラスチックごみをみんな一生懸命拾います。
↑外国から漂着したごみ。海の生き物がプランクトンや小魚などのえさと間違えて食べてしまい、その魚を人間が食べ間接的に私たちの体内にも取り込まれていると言われています。
↑あれだけ多くのプラスチックごみがあったビーチも、うじじきれい団の活動を通してこんなに綺麗に!!
まずは「知ること」から始めよう!
まずは知ることが大きな一歩と考えています。
うじじきれい団は、環境問題を世の中に広める目的で結成された訳でもなく、
夏休みの自由研究のテーマが「環境問題」だったことから
うみのごみを拾ってごみを調べるところからスタートしているそうです。
その一歩から今では人々のライフスタイルの選択を大きく変えるまでにもなる活動に発展しています。
ごみの中から見つけたマイクロプラスチックを教材として販売することで、
環境問題を知らないひとたちに興味をもってみらえたり知ってもらうきっかけに繋がっています。
うじじきれい団の活動は大きな活動へと発展し、今では行政が動きビーチに漂流ごみ専用のゴミ箱が設置されたり、
多数のメディアに取り上げられたことで人にも環境にも優しいライフスタイルを選択する輪が広がっています。
小さな離島の1ファミリーからはじまった日々のルーティーンからたくさんの人々が、環境問題を知り感じるきっかけとなっています。
http://ryuzofurukawa.com/spcontents/ujiji/index.html
ペットボトルのキャップ2kgでポリオワクチン1人分に
「JCV 認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会」が行っている
ペットボトルキャップの回収活動を利用してみませんか?
https://www.jcv-jp.org/donation/pbcap
ビーチクリーン活動で一番多く出会う、ペットボトルキャップのごみ。ペットボトルよりも多いと感じています。
このキャップがワクチンになり必要とする子どもたちへ届けられる活動を行っている団体です。
リサイクル資源として売られた際の売却益がJCVへ寄付され、
UNICEFと連携してワクチンが発注され、必要とする子どもたちへワクチンが届けられているそうです。
身近なスーパーなどでも回収箱があったりと参加しやすいのも嬉しいポイントです。
詳しくはURLへアクセスしてお近くの回収場所を検索してみてくださいね。
今年の夏休みは
「Go! Blue ごみアートコンテスト」に参加しよう!
今年の夏休みの自由の研究のテーマに、「海のごみを拾ってごみアート作品を作成」してみてはいかがでしょうか?
今年の夏も開催される「Go! Blue ごみアートコンテスト」にPICHU PICHU TOKYO代表 大藏が審査員として参加いたします。
詳細内容は決定次第、インスタグラムやホームページでお知らせいたします。
是非みなさんも海のごみを拾って作品を制作し、環境にとっても人々にとっても優しいライフスタイルを選択できるよう考え行動するきっかけになれれば幸いです。
Go! Blue ごみアートコンテストの概要
【実施期間】
2022年 夏頃開催予定
※詳細が決定次第、PICHU PICHU TOKYOオンラインサイト・インスタグラムにてお知らせいたします。
【前年実施概要】
・本イベントの実施期間中に参加者ご自身が海洋ごみを集め、独自の作品を作製し、作品を投稿・提出する。
・本イベントでは、海だけでなく、山・川など海ごみの元となるごみ全般を作品作成における素材の対象とします。
・作品の大きさは問いません。
・形式は自由(例:プレゼン資料添付、写真・映像のみなど)。
・期日までにご提出いただいた作品については、当プログラムによる審査員が評価し、 主催者より賞(賞品)を贈呈する。
・ご提出いただいた作品の総数によっては、主催者側にてカテゴリー分けをした上で審査を実施させていただく場合がございます。
・期日までに作品を提出してくださった皆様全員に、参加賞をご用意しております。